パラメーターとは
パラメーターとは、EAを動作させるためにカスタマイズできる箇所をEA起動時にユーザに入力させる機能です。(MT5ではインプットと表示されているのでインプットと説明した方がいいのかもしれません)
MACD Sample.mq5のパラメーター画面が以下となります。
EAでは、ユーザに入力させるためのパラメーターを決めて変更できるようにすることが出来ます。
この例で「Lots」はポジションのエントリー時にロットサイズを「0.1」にするとしています。
「0.1」では資金不足のため「0.05」にして稼働させたいニーズにこたえることが出来るようになります。
パラメーターの初期値
パラメーターには初期値があります。
初期値はEAの作成者の推奨値といった意味合いもありますので、EAを作成する上では初期値を意識します。
先程のサンプル画面の「リセット」ボタンを押下することで画面の設定を初期値に戻すことが可能です。
初期値はEAに記述する必要があることを覚えておいてください。記述の方法は後程説明します。
パラメーターの型
パラメーターには多数の型があります。
型というのは、どういった種類のパラメーターを指定させるかのパターンです。
例えば、色、日時、整数値、小数値等の指定させるパターンがあります。
ここでは、最低限知っておくと良い以下の4パターンについて説明します。
- 整数値(int)
整数値(0とマイナスも含む)をユーザに設定させます - 小数値(double)
小数値(0とマイナスも含む)をユーザに設定させます - 真偽値(bool)
真、または偽をユーザに設定させます
真(true)をスイッチのON、偽(false)をスイッチのOFFといったイメージで機能のスイッチON/OFFに利用できます - 文字列(string)
文字(複数文字)をユーザに設定させます
説明の前に、記述の例と記述結果のパラメーター画面を示します。
input int InpTakeProfit =50; //Take Profit (in pips)
input double InpLots =0.1; //Lots
input bool InpIsView =true; //メッセージ表示
input string InpMessage ="文字"; //メッセージ
上記記述で以下のパラメーター画面となります。
何となくイメージがつくのではないかと思います。
構文
構文の説明を以下に示します。
「input」「型」「変数名」=「初期値」; //「表示」
と続きます。
表示部分は「//」以降を省略することが可能です。省略した場合は表示が変数名に代わります。
使用例
input int InpTakeProfit =50; //Take Profit (in pips)
input double InpLots =0.1; //Lots
input bool InpIsView =true; //メッセージ表示
input string InpMessage ="文字"; //メッセージ
void OnTick()
{
Comment("Lots ", InpLots,
"\nTake Profit ", InpTakeProfit,
"\nメッセージ表示 ", InpIsView,
"\nメッセージ ", InpMessage);
}
チャートの左上にコメントとして、パラメーターで入力された値を表示しています。
起動時のパラメーター入力画面で値を変えると表示内容は変わります。
補足
パラメーターはここで紹介したものだけではありません。
初心者向けを対象としているため、最低限の紹介のみとなっていますので、他のパラメーターは興味があればご自身で公式サイトをご確認ください。
パラメーターの型となる変数についても併せてご確認ください。
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